海外出張も多いため、英語力の底上げのためのオンライン英会話を導入
コスモエネルギーグループは、石油開発から小売販売までの石油事業を一貫して行うほか、総合エネルギー企業として風力や太陽光といった再生可能エネルギーも展開しています。コスモエネルギー開発株式会社の役割は、生産操業会社であるアブダビ石油、合同石油開発、カタール石油開発が安定かつ安全に生産が行えるよう統括することで生産量の維持拡大を図り、コスモエネルギーグループの事業展開を支えています。社員は20名程度で、主に海外で勤務している石油開発技術者と総務や経理などの事務職に分かれています。
事業内容ゆえに、技術者がアブダビやカタールへ出張や駐在する機会が多くあり、現地社員との会話は共通言語である英語となります。何とかコミュニケーションは取れてはいるものの英語がそれほど話せない社員が散見されました。
そういった背景から、「会社全体の英語力の底上げが必要だ」という意識を社長が持ち、2015年に英語教育へ注力するという指針を発表しました。そのとき社長が英語教育の手段として検討していたのが、オンライン英会話レッスンでした。そのため、まずは幾つかのオンライン英会話
サービスを比較することになりました。比較は、HPを見たり、資料を取り寄せたり、実際に無料体験レッスンを受けたりしながら行いました。
その中からレアジョブ英会話に決めたのですが、決め手は予約の取り易さでした。
英会話レッスンを受ける社員は、自分で自由に時間と場所を決めてレッスンすることになります。もちろん、できるだけ多く取り組みたいと
思っている社員が多いと思うので、なかなか予約が取れなかったり、予約が取れないからレッスンをお休みせざるを得ない日があったりすると、モチベーションが下がってしまうのでは、という危惧がありました。従って、予約の取り易さは重要な条件でした。また、レアジョブ英会話は
マイページ画面がとてもシンプルで使いやすかったので、これならサービスの利用が初めての社員も戸惑わないだろうと思い、決めました。
受講率が高いのは、積極的に英語学習に取り組むべきという企業風土だから
レアジョブ英会話での英語学習は、自ら受講を希望した社員にだけ取り組んでもらっています。
おおよそ5割~7割くらいの受講率です。社長が、社員に対して「是非積極的に英語学習をして欲しい」という思いを持っており、時折そのメッセージが発信されることもあり、一生懸命取り組む社員が多くいるのだと思います。受講者の中には既に英語をかなり流暢に話せる社員もいますが、彼らは自分の英語力を保つためにレアジョブ英会話を使ってくれているようです。
もちろん、受講を希望した社員は業務と英語学習を両立しなければならないので大変です。
ただ、そんな中でも100%とは言わないけれど、できるだけたくさん受講して英語力を付けて欲しいという思いはあります。
そこで、月間の受講率が50%に満たない場合には受講料を個人負担にするというルールを設定しています。定期的にモニタリングサービスを
見て、このままのペースで受講すると50%に満たないのではないか、という社員を見つけるとリマインドをしています。自己負担になってしまう方はほとんどいないのですが、それは社長を中心に会社全体で「英語学習に取り組むべきだし、受講すると決めたら5割以上は必ず受けるもの」という方向性や共通認識があることが関係していると思います。他には、毎月各部の部長へ部下の受講率がレポーティングされるため、部長や部署のメンバーに「受講率が足りなかったと思われたくない」というプレッシャーがあるのかもしれません。
英語教育の担当者自身が、レアジョブ英会話のヘビーユーザー
実は私自身は、会社で英語学習のための制度を導入する前の2014年からレアジョブ英会話のユーザーでした。現在は毎日1時間の昼休み後半30分を使って空いている社内の会議室を借りてiPhoneで
レッスンを受けています。会社で受ける方が仕事モードになっているため集中して取り組めるのです。
以前は毎日欠かさずレッスンを受けていましたが、最近は業務が多忙になったこともあり月20~25回のペースで受講しています。ただ、受講しない日が増えるとやはり英語がスムーズに出てこなかったり、英語脳に切り替えるのに時間が掛かってしまいます。なので、反省して翌月にはまた毎日継続・合計30レッスンを受けるようにするといった繰り返しになっています。
レアジョブ英会話を受講する前の秘書業務をしていた時は、海外から掛かってきた電話の内容がうまく聞き取れず悔しい思いをしていました。
しかし、レアジョブ英会話を受講する中でTOEICの点数は目標としていた800点に届き、最近は英語が必要なお仕事にアサインされる機会が増えてきています。具体的には、立命館大学と共同して行っているアブダビ首長国の高校生に日本語を教えるプロジェクトに参加して、交流会において英語で司会を担当したり、アブダビから来た女子大生の引率を担当したりしました。また、弊社と提携しているスペインの石油会社の方が来日した時に「英語を話せるなら是非来て欲しい」と飲み会に呼んでいただいたりもしました。
英語を通してキャリアの選択肢や仕事の幅を広げてほしい
今後は、社員の中でも特に海外と仕事をする機会が多い社員に対しては、短期集中の語学トレーニングを受けられるチャンスを与えるなど、英語学習の機会を増やしていければと思っています。
全員に対して同じ英語のレベルに到達することを要求したり、私個人に合っていた勉強法を押し付けたりすることはしたくありません。ただ、私自身が英語学習に取り組んだことによって仕事の領域を増やすことができた経験があるので、同じように感じてくれる社員が増えればいいなと思います。そのためには、まず何より自分が楽しんで英語に取り組んでいる姿を見せないといけないですね。