導入事例 | 株式会社プロゴス

グローバル環境で実践的なビジネスシーンを体験できる「Global Business Simulation(GBS)」

作成者: レアジョブ広報担当|24/05/22 2:18

まずは、日清製粉ウェルナ様の事業概要についてお聞かせください。 

西岡様当社は、株式会社日清製粉グループ本社に紐づく事業会社の加工食品メーカーです。事業内容としてはパスタ、パスタソース、プレミックス、家庭用小麦粉、調理食品、乾麺および冷凍食品など加工食品の製造・販売を行っており、常温・低温の多彩な製品を提供しております。ブランドで言えば『日清』『マ・マー』『青の洞窟』などがあり、「安全・安心」を大前提として、「簡便」「本格」「健康」をキーワードとした高付加価値な製品開発に取り組んでいます。

グローバルビジネスという観点では、どういった展開をされていらっしゃるのでしょうか?

西岡様:まず、サプライチェーンとしては、タイ・ベトナム・中国・インドネシア・アメリカ・トルコに拠点を持ち、日本への出荷に加え、現地市場での製品販売も含めたグローバルな生産供給体制を構築しています。歴史的に見ると、当社として海外初の製造子会社となる「タイ日清製粉」を設立したのは、1988年にまでさかのぼります。当初はパスタソース、後には冷凍食品の製造も開始し、全量を日本向け製品として出荷していました。近年では、生産拠点の市場向けに製品提供も開始し、現地での事業展開にも注力しています。現地生産・現地販売を重視しつつ、2023年からは日清製粉ウェルナブランド製品の輸出も始めました。特にベトナムでは、日本向けに出荷するパスタソースのみならず、現地の家庭向け製品の市場開拓も進めています。

まさしく、国内外を問わずグローバルでビジネス展開されているわけですが、展開をけん引する人材育成という点で課題などはおありですか?

西岡様:「異文化コミュニケーション力」「グローバル環境でのリーダーシップ能力開発」「プレゼンテーション力の強化」「語学力の強化」の4点を強化したいと考えています。

プレゼンテーション力は国内外問わず重要ですが、海外では日本以上に重視されるビジネススキルのひとつです。効果的にスキルを身につけるための支援プログラムを提供し、社員全体のプレゼンテーション力強化にも注力したいと考えています。

また、語学研修も以前から行っていたものの、読み聞きに関するTOEIC®L&R受験に特化していました。英会話学習は自己啓発の一環として位置づけていたものの、グローバルビジネスにおいては英語を「話す」スキルが必須となるので、スピーキング力強化に軸足を動かしていきたいと考えています。

今回、当社サービスであるGlobal Business Simulation(GBS)にご参加いただくにあたり、決め手となったポイントをお聞かせください。

西岡様:2日間英語漬けの研修ということで、グローバルなビジネス環境を模擬体験できるのが魅力的でした。コミュニケーションできる英語力を求められる研修ですが、“それだけじゃない”のが良かったですね。グローバルな視点やマインドセット、ビジネスニーズに対応するためのスキルや意識づけまで包含されたサービスなので、そういったポイントは当社でも効果的に活用できるだろうという手ごたえを感じました。

実際にご参加されてみて、いかがでしたか?

清水様:これまでにもグローバル人材育成を目的とした研修に参加したことはあったものの、GBSは社外の人たちと合同の公開型であったこと、実際にネイティブスピーカーがチームにいる状態だったことが初めての経験となりました。社内研修は日本人だけでしたし、同じ会社の文化ゆえに“なんとなくわかってしまう”ことがあります。英語を使ってはいても、ハイコンテクストな相互理解ができてしまうんですね。今回のGBSではそんな風に通じることはなかったので、意志や意見はしっかり言葉で伝えなければいけないし、不明点があればしっかり確認しなくてはいけません。そういった状況下におけるコミュニケーションを通して、実践に近い経験ができて良かったです。

佐藤様:GBSは単に英語を学ぶ研修ではなく、ロジカルシンキングやプレゼンテーション力を試される研修のように感じました。ネイティブスピーカーを相手に話していても、語彙や発音ではなく論理的かどうかを指摘されるなど、とても現実的だと思いました。実際のビジネスで海外のお客さまとコミュニケーションをするときに大切になるのは、まさしくそういうスキルですよね。簡潔かつ端的に伝える力を鍛えられる研修でした。

公開型GBSは、社内研修では味わえない実践的な経験ができるというお声が数多く寄せられます。ご参加後、ご自身に対する気づきや学びなどがありましたらぜひお聞かせください。

清水様:英語でのディスカッションやプレゼンテーションにおいて、ネイティブスピーカーがいても何とかついていけたことは、自信につながりました。一方で、アウトプットのクオリティや完成させるまでの所要時間という点では、力不足を感じましたね。日本語だったら、もっと速くもっとクオリティの高いアウトプットが出せただろう、と感じたからです。日本語でできることを英語で、同じレベル・同じスピードではできないのが、自分の現在地なのだと体感できたことは、大きな学びになりました。


佐藤様:ディスカッションなど相手がいる場では、チームワークが大切になります。ネイティブスピーカーがいても、英語力に足りない部分があっても、お互いに助け合って意見を交わしたり理解しあうための工夫をしたりできたのは良かったポイントだと思います。個人的な課題としては、やはりロジカルシンキングのスキルを高めたいと痛感しました。日本語の場合、どんどん情報を詰め込んで話そうとしがちですが、プレゼンテーションという観点では、なるべくロジカルに、シンプルに相手に伝えることが大切なのだと学びました。

GBSへのご参加を踏まえて、今後の能力開発や学習につながるヒントはありましたか?

 

清水様:私は、TOEIC®L&Rだけではなく、もっと英語を話す学習が必要だと感じました。外国の方々と英語で話す経験を積み、英語力を磨いていかなければいけないな、と。ファシリテーションなども、ただ英語を話せるだけではできるようにならないので、そういったスキル開発の研修などがあれば、参加してみたいと思いました。

佐藤様:海外事業部では海外現地のユーザーやインポーターと直接商談する機会が多いのですが、私も改めてTOEIC® L&Rよりも「英語を話すスキル」を高めたいと感じました。英会話研修も継続して受講し、スピーキング力を高めていきたいと考えています。

 

今のお2人のお言葉も踏まえて、GBSに対するご要望などがあればお聞かせください。

西岡様:彼ら自身から「自分の現在地を踏まえて能力を伸ばしたい」「プレゼンテーション力の必要性を実感した」といった言葉が出てきたことは、グローバル人材育成で重視する4つのポイントにつながっているという点で、研修受講の主目的をしっかり果たせたと感じました。
研修の設計として非常に効果的ですし、英語をベースとしたグローバル人材育成という点ではとても有用だと感じています。

 最後に、御社における今後のグローバル人材育成に関する展望などをお聞かせください。

西岡様:人財開発室を立ち上げて数年が経過し、海外事業の専任駐在員候補者の公募なども行っております。今後も継続していく予定ですが、人材に関しては「グローバルな視点を持ち、どんな環境でも成果を出せる=グローバル人材」と定義しています。異文化コミュニケーション力やグローバル環境でのリーダーシップ、プレゼンテーション力などの必要性が変わることはなく、今後はより一層主体的な学びや実戦的な経験が必要になるだろうと考えています。人財開発室として機会提供するのに加え、今回のGBSのように、研修を通じて参加者自身が自分を見つめ直し、新たな活動への糸口を見つけてさらなる成長につなげてもらいたいと感じました。

今後ますますグローバルビジネスを加速させていくためにも、主体的な学びや実践的な経験をできる研修のご提案などに期待しています。


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